私は大人の塗り絵講師を始めて10年になります
講師になったきっかけは40歳の時に始めた絵の勉強で、
絵画教室のマネージャーからお声を掛けていただけたことでした
しかし、当初講師になった時はたまに書店さんで開催される大人の塗り絵体験教室の
講師で参加してくださる方も本当に少なかったです
毎回、同じ塗り絵を同じ手順でお教えていくものでした
ある体験教室での出来事が自分が講師として本気で頑張るきっかけになりました
それは、ご参加いただいた高齢のご夫婦と一緒に小さな花の塗り絵をしている時です
ご主人はあまり気乗りがしていないようで仕方なく塗り絵をしている感じでした
ご主人:「思うように塗れないな」
奥さん:「あんた結構塗り絵上手いね」
ご主人:「そんな事はないよ、下手だよ。ただなかなか面白いな」
奥さん:「才能あるんじゃないの」
ご主人は照れくさそうに笑っていました
このお二人の姿を見ている時に何かドキッとしたものを感じました
塗り絵でこんな会話が生まれて笑顔が作れる
また絵を描くような事をしていない人でも楽しく絵が描ける
とても素敵なコミュニケーションが出来る
こんな光景がいっぱい作れたら良いな…
そうなんです
私が人生で人の笑顔を創る仕事をしたいと思う仕事に出会ったと感じた
瞬間だったのです
自分が本当に遣りたいものに出会った時に人は本気になれるです
これは何も特別な時ではありません
普段の仕事の中にも必ずあるのです
その為に必要なのがその仕事を目一杯遣ってみることです
そこに必ず光るものが見えます
あなたは何のために人生を送ろうと思いますか?