
大人の塗り絵サークルでのメンバーとの会話
「先生もう完成で良いですか」
「完成を決めるのはあなた自身ですのでどうなんですか」
「かなり塗り込んだのでもう限界です」
「了解です、じゃあもう一度一緒に下絵を見ながら作品をみてみましょう」
「今回は鹿を描いていますが、筋肉や骨格は表現できていますか」
「色は確かに塗れていますがちょっと体の丸みや柔らかさが弱いかな」
「例えば、ここの関節をよく観ると影が描かれていますよね」
「ここに補色的な色を加えて影を描いてみてはどうでしょうか」
「影や色が濁って見えるところには意味があるのでより深く観察した方が良いですね」
他のメンバーからは
「これで全部塗れたので完成で良いですか」
「風景画ですね、遠近感や描かれている木々の違いは出ていますか」
「例えば、針葉樹と広葉樹とか庭の草花が何なのか」
「下絵をよく観察すると描いた画家さんの気持ちが出ているはずです」
「その思いを自分で解釈して表現する必要があると思うのですがどうですか」
「そこを理解して塗り絵を完成させるとあなたの絵になると思います」
塗り絵を長くやってきたメンバーの方とはこのような会話をします
そして一緒に下絵を更に深く観察して作品を完成させていただきます
塗り絵から絵を描くことを学んでもらえたら良いですね