
私は銀行を辞めて外資系保険会社に入り保険営業をしました
その時はそれほど抵抗はなく仕事をすることができました
その後独立してコーチとしてある会社で研修講師をしようとした時でした
講師の仕事は自ら手を上げて研修会社に自分を売り込み採用されて得たものでした
何回か練習を研修会社でさせられできると思っていました
しかし、研修日が近づくにしたがって不安が募ってきました
「失敗して恥をかくのではないか」
「研修会社にも、研修を受ける人達にも悪い」
「そもそも人前で研修内容を講義できるような人間ではない」
そして研修まで2週間くらい前になって私は研修会社に連絡を入れました
「申し訳ありませんが、研修講師は務める自信がありません」
「大変ご迷惑をお掛けしてすみませんが、講師を降ろさせて下さい」
と伝えました
当然研修会社からはお叱りを受けて講師としての契約も破棄されました
講師としてしてはならないことをしてしまったのです
今振り返っても冷や汗がでる思い出ですがこれはとても貴重な経験となりました
”初めてのことの一歩が難しい””未体験の一歩の恐怖”
こんなことを書くと笑われると思いますが本当の話です
この経験を積んで改めてコーチということを学び直しました
形式的な知識や理論だけでなくもっと深い思いや人のこころを
銀行時代も営業の仕事を始めてした時も緊張はしましたがこのように逃げることは
しませんでしたし、何とかこなしていきました
なぜこの時は何とかできると思えなかったのでしょうか
責任の重さ、物を売る仕事ではなく人を扱う仕事だったから、自信と経験
仲間がいなくて孤独を感じていた、これを失敗したら人生は終わりと考えていた
恥ずかしい話ですがそれまで仕事について深く考えたことがなかったのです
私はコーチとして独立して人生で初めて仕事とは何なのかということに気づいたのです
そしてここから本当の学びを始めていきました
独立する方、起業する方、新たな仕事に就く方
皆さんはこんな経験をどう思われますか?
しかし、いまはこの経験がとても貴重で良かったと思っています
そして楽しく仕事をしています