大人のぬり絵の意外な効果

大人のぬり絵で脳力は磨ける

大人のぬり絵は以前から脳の活性化に効果があると伝えられています。
これはシニア層に向けが情報として伝えられていました。
しかし、私は大人のぬり絵講師をしてきてビジネスパーソンの脳力アップにも有効であることに気づきました。

私がお伝えする大人のぬり絵は下絵(見本絵)をまねて線画に色を塗って見本と同じような絵に完成させるぬり絵です。
そこで特に大事なのは“まねる”ということです。
昔から言われていると思いますが、どのような事でも始める時には見本となるものをまずは“まねる”からです。
日本でも武道、習い事、プロと言われる職業はすべてここから始めさせられます。

“まねる”ためには何が必要なのでしょうか?
その答えは、見本となるものを“観察する”ことです。
ぬり絵でいうと見本の絵を観察します
① 何色で塗られているのか(実際に色を探す)
② なぜその色で塗られているのか(意味を考える)
③ どうしてそのように色を塗っているのか(意図を考える)

大人のぬり絵はよく観察して塗られた色を探して、色を作り塗っていきます。
私は色鉛筆でぬり絵をお教えします。水彩絵の具のようにパレットでいくつかの色を混ぜて色を作ることはできません。色鉛筆で思う色を出すには重ね塗り・混色という方法で直接線画に塗って色を作っていきます。
重ねて色を作ること、思うような色を出すことは単に色を選べばできることでしょうか?
実はこれが難しいことで色を塗るときの色を作る知識と感覚(どのような加減で塗れば良いのか)が必要になります。
なので、大人のぬり絵をする時にはよく観察して、色を探し、色を作り塗る作業をしていくのでとても集中することが自然に起こります。

ここまででも大人のぬり絵は脳をかなり使うことがお分かりいただいたと思います。
さらに、色を塗って行くときに集中することは脳に自発的リラックスということを起こします。一部の脳は活発に動かし、一部は休むことになるのです。

この大人のぬり絵で観察することはよく見るというだけでなく洞察力(物事の情勢や心理力)に繋がっていきます。
洞察力とは、物事の情勢や心理を見抜く力
また、普段なかなかできない集中することも体験できるのです。

最近、坐禅・瞑想・マインドフルネス・フロー体験など集中することが色々な場面で役に立ち効果があるとよく言われています。
現代社会では、仕事が複雑で多様性が求められ時間に追われて頭が混乱してしまっている方もたくさんいらっしゃると思います。そんな中で集中することが実は脳力を磨くことに繋がるということなのです。
集中する時間を作ると脳は活性化され、発想力(アイデア)や創造力が高まるのです。
いまビジネスパーソンに求められることは、何かを創り出す発想力・創造力・クリエイティビリティです。
まさに、大人のぬり絵はフロー体験(超集中状態)ができるのです。
・明確のゴールがあり自己統制感がり
・自分の能力に対して適切な難易度がある
・自分でゴール(作品)に対して良し悪しがわる

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